研究課題
本研究の目的は、白内障手術に際して対象者を着色眼内レンズ群と非着色眼内レンズ群の2群に無作為割り付けし、介入後の生体指標について比較検討することである。研究計画での検査項目は睡眠の質(アクチフラフ、Pittsburg Sleep Questionnaire Index、エプワース睡眠調査票)、うつ症状(Geriatric Depression Scale)、認知機能検査(Mini Mental State Examination)、糖脂質代謝異常、サーカディアンリズム指標(皮膚温リズム、身体活動リズム、メラトニン分泌量、光曝露リズム)、光感受性: 対光反射(Post Illumination pupil Response)、網膜障害: 網膜色素(ドルーゼン発生)である。当初研究計画の初年度目標対象者数であった160名には研究開始が遅れたため届かなかったが、100名についてベースライン測定を行うことができた。測定項目は以下のとおりである。うつ症状、糖脂質代謝指標、肥満指標、睡眠の質、サーカディアンリズム指標、光感受性、網膜障害など。本研究のプロトコル論文(BMJ Open. 2015; 5:e007930)が科学誌に掲載されたことは、今後の研究結果の妥当性を示す上で重要な点である。また白内障手術に関する観察研究の成果も科学誌に掲載され(J Epidemiol. 2015;25:529-535)、本研究の重要な先行知見となる。
2: おおむね順調に進展している
初年度目標対象者数には若干届かなかったものの100名についてベースライン測定を行うことができ、関連論文が科学誌に掲載されたため。
次年度は当初研究計画の2年目目標対象者数を若干上方修正し、最終目標対象者数を達成したいと考えている。またデータ整理についても並行して実施する。
当初予定の対象者数より若干少なく残金が発生した。
次年度は当初研究計画の2年目目標対象者数を若干上方修正しており、次年度に研究費繰越金を使用して実施する。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)
J Epidemiol
巻: 25 ページ: 529-535
doi: 10.2188/jea.JE20140201
BMJ Open
巻: 5 ページ: e007930
10.1136/bmjopen-2015-007930.