予後不良な神経芽腫のマーカーを選出するため、2つの神経芽腫細胞株を用い、分化誘導を行い、分化した細胞、分化していない細胞からタンパク質を抽出した。Proteomics によりタンパク質の同定を行い、合計713種類のタンパク質が検出され、12種類のタンパク質が分化していない悪性度の高い神経芽腫の細胞のみに発現していた。このうち、ATP-dependent RNA helicase(DDX39A)に着目し、検証を行った。神経芽腫の予後との検討では神経芽腫の予後因子の一つであるMYCN増幅と共に有意に予後と相関を認め、DDX39Aの高発現群でoverall survivalが不良であった。
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