我々は以前からヒトリンパ管腫由来リンパ管内皮細胞HL-LECの培養法を確立し、20株以上の細胞株を樹立してきた。HL-LECの解析、不死化細胞株の樹立、モデルマウスの作成を行ってきた。リンパ管腫に対して使用されている薬剤の有効性を確認した。OK-432とブレオマイシンは濃度依存性に殺細胞効果を有し、ED-50を明らかにした。OK-432の作用機序は不詳であったが、マイクロアレイによる解析からは、アポトーシスを誘導することがわかり、蛋白レベルで証明した。また、mTOR経路の阻害剤であるラパマイシンは一定以上の濃度で細胞増殖抑制効果を示すが、殺細胞効果を示さない可能性がある事がわかった。
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