我々はラットの腰部のリンパ管及び腸腰静脈を用いた新しいLVAの実験モデルの作成を行い、次にこのモデルを用いて術後開存率の測定及び組織学検討を行った。この結果、実際のLVAにおいて長期間開存を保つ理想的な吻合法について考察した。ウィスターラット20匹を用いてLVAを行った。吻合部の開存率は吻合直後・1週間後・1ヶ月後の時点でそれぞれ100%・70%・65%であった。 今回の検討から、内皮下組織の内腔への露出を防ぐことが、長期間の開存を保つために最も重要な要素であると考えられた。また、今回の瘤様構造の部分が直接の閉塞の要因とならなかった様に、過度に密な吻合は必要ないと考えられた。
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