ラミニンなどの生理活性タンパク質は血管新生効果が報告されている。ラットの背部に皮弁を挙上し、生着域拡大のため生理活性タンパク質を含んだコラーゲンシートを皮弁下に配置した。しかしながら、血管新生効果および皮弁生着域拡大効果は明らかではなかった。皮弁の生着域は血行領域におおむね一致していた。 そこで、ラット背部のU字型皮弁において、血管を選択的に温存して皮弁生着領域を観察した。双茎皮弁では血管茎から2ないし2.5血行領域が生着の限界であった。双茎皮弁の中央に流入血管を温存し、2回目の手術で切離すると、血管茎から2.5血行領域が安定的に生着すると思われた。
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