本研究では、初期エンドソームへ輸送されたP. gingivalis (Pg) がどのように次のオルガネラへ輸送されるのか解析した。その結果、Pg は歯肉上皮細胞へ侵入後、Fast recycling に関わるとされるRab GTPaseの1つであるRab4A、およびその結合因子RUFY1と共局在を示した。また、歯肉上皮細胞のRab4Aの発現をノックダウンさせると、細胞内に存在するPg の生菌数が増加し、感染後5時間においてもPg と初期エンドソームの共局在が多く認められた。これらの結果より、Pg の初期エンドソームから次のオルガネラへの輸送にRab4Aが関与する可能性が示唆された。
|