MRIの撮像技術である6 point DIXON法を使用し、健常者およびシェーグレン症候群患者の唾液腺内の脂肪含有率(FF)を定量評価した。 本研究により、6 point DIXON法で唾液腺内のFFの定量化が可能であることがわかった。更に、この技術を用いることにより正常群であっても個人の身体的特徴や血液状態により唾液腺内に脂肪沈着が起こることが示唆された。また、シェーグレン症候群患者においては、顎下腺に脂肪変性が起こりやすいことが示唆された。これらの結果は、今後シェーグレン症候群の新たな診断法の確立や治療法の開発に貢献すると思われた。
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