脱灰象牙質に対するMMPs活性抑制剤の影響およびセルフエッチングシステムのボンディングレジンにMMPs活性抑制剤を配合した試作ボンディング材について検討を行った。 1).機械的性質への影響:脱灰象牙質にMMPs活性抑制剤を処理することで、機械的性質の向上が認められた。2).象牙質接着における影響:初期の接着試験において、1%までのタンニン酸の配合では接着性の低下は認められなかった。6か月間の水中保管では、タンニン酸を配合することで、接着性の低下が抑制された。 タンニン酸・サホライドでは歯質の変色が認められるため、変色を起こさないMMPs活性抑制剤の開発が必要である。
|