研究課題
平成28年度では研究実施計画に従って実施し、以下の研究成果を得た。2. 誘導象牙芽細胞の遺伝子発現解析:平成27年度に達成しているが、遺伝子をノックダウンさせた細胞においてサンプル数を増やし、より強固なデータを取得した。3. 誘導象牙芽細胞の硬組織形成能の解析:誘導した細胞は、in vivo実験を優先して実施したため、実施していない。4. 誘導象牙芽細胞の生体内移植方法の確立:平成27年度に引き続き、誘導象牙芽細胞の集塊をシリコンチューブ内部に入れることにより、歯髄環境を模してマウス腎臓被膜下に移植を行った。移植後、腎臓周囲に充実性の腫瘤が形成された。5. 再生象牙質の組織解析:上記4の組織解析を行った結果、腫瘤の大部分には奇形腫(テラトーマ)が形成されており、一部に骨様の硬組織の形成を認めた。形成された硬組織は、分化させずに移植して形成されたテラトーマ内に形成されたものと遜色がなく、象牙質と断定するには根拠に乏しいと考えた。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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