酵素抗体法および蛍光抗体法による免疫組織化学的検索から歯根肉芽腫中の好中球、T-リンパ球およびB-リンパ球からFoxo3aの発現を認めた。さらに歯根肉芽腫中でFoxo3aとFas-Lの共発現を認め、Foxo3a陽性細胞数はFas-Lと比較して有意に高かった。リアルタイムRT-PCR法において、歯根肉芽腫中でのFoxo3aおよびFas-L遺伝子発現は健常歯肉中と比較して有意に高かった。培養細胞において、培養後72時間でFoxo3a遺伝子発現がピークになり、コントロールと比較して有意に高かった。 以上により、Foxo3aは歯根肉芽腫の発症と治癒に関係する可能性があると考えられる。
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