一般的に義歯の加圧刺激により歯槽骨吸収は促進されると言われており、そのメカニズム解明を目的として、加圧刺激を負荷した3次元培養口腔粘膜モデル(3DOMM)から放出された、骨代謝関連サイトカインの分泌量を分析した。 その結果、骨吸収促進性を示唆するものと、抑制性を示唆するものがあり、一貫した傾向を示さなかったことより、分泌量のバランスが肝要であることが示唆された。(75文字)また、サイトカインの分泌量と3DOMM上皮再生の組織学的所見が関連しており、加圧刺激を受けた結果による口腔粘膜の“病理組織学的”状態に、培養上清中に分泌されるサイトカイン量が左右される可能性が示唆された。
|