本研究ではインプラント治療において,相対的禁忌症である糖尿病がオッセオインテグレーションに与える影響についての,検討に加え、臨床では罹患期間に関わらず,血糖値が改善・維持されている状態であれば、種々の抗糖尿病薬への骨の影響に加え,罹患期間についても着目し,実験的に検討することで治療のガイドラインに寄与することを目的とした。 具体的には,短期疾患と長期疾患のⅡ型糖尿病モデル動物を用いてチタンインプラントを脛骨に埋入を行い,種々の抗糖尿病薬の投与を行い,骨-インプラント結合についての生体力学的,形態学的検討を行うことにより,糖尿病罹患の期間によるそれぞれの抗糖尿病薬の効果について検討を行った。 細胞実験を行い,骨形成や骨芽細胞への検討を行った後,細胞実験で選定した抗糖尿病薬を糖尿病モデルラットに投与し、脛骨に埋入したインプラント周囲の骨形成について検討を行った.
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