睡眠時ブラキシズム(SB)により生じる力は顎口腔系に破壊的作用をもたらし患者QOLを著しく低下させるが,その発生メカニズムは明らかでない.本研究の目的は,SB特異的iPS細胞を樹立してセロトニン(5-HT)2A受容体発現神経細胞へと誘導し,電気生理学的解析により疾患由来神経系細胞機能的差異を検討することである.SB群とControl群よりiPSCを樹立し5-HT2A受容体発現神経細胞を誘導した.電気生理学的解析にはパッチクランプ法を用い,5-HT2A受容体発現が確認されたニューロンに対し,過分極性の電気刺激を与えたところ過分極を生じ,さらに脱分極性の電気刺激を与えると連続発火が確認された.
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