研究課題/領域番号 |
15K20465
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
浜中 一平 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (40736691)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | CAD/CAMデンチャー |
研究実績の概要 |
一般的な部分床義歯は,既製人工歯および金属レスト,義歯床からなり,個々の患者に適合させるため様々な調整が必要となる.また義歯の作製に時間がかかり,金属クラスプが審美領域を走行することで審美的に好ましくないことがある.人工歯には既製品が用いられ,調和した咬合関係を得るため削合し調整している.しかし,削合による調整法では限界があり,また理想的な形態とは言えず色調もあわない場合がある.そのため,人工歯を患者ごとに合わせて作ることが求められる.そこで注目されるのが,CAD/CAM を用いて作製する方法である.すでに一部のクラウンブリッジなどはCAD/CAM を用いて作られている.CAD/CAMを用いることで部分床義歯の人工歯を患者固有の咬合形態に合わせて作ることが可能である.また,義歯床等もCAD/CAMで作製することが可能と考えられる.これらのことから,CAD/CAM を応用し部分床義歯を作製すれば,欠損歯列を有する患者にとって有益なものとなると考えられる.本研究の目的はCAD/CAM を応用した部分床義歯作製方法を開発することである. 平成27年度は,CAD/CAM デンチャーの設計および作製方法について検討を行った.本学既存の歯科用CAD/CAMは,クラウンブリッジ用にプログラムされているため,設計に無理が生じた.平成27年度より新たにスキャナーおよびCADが本学に導入され,それを用いることで研究を行った.現在CAD/CAM デンチャーの設計および作製方法について結論が出ていないため,設計および作製方法についての研究を継続している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CAD/CAM デンチャーの設計および作製方法について結論が出ていないため,設計および作製方法についての研究を継続していく.
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今後の研究の推進方策 |
新たに導入されたスキャナーおよびCADを用いて設計および作製方法の研究を引き続き行い,さらにCAD/CAM デンチャーの物性についても研究を行っていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
大学既存のCAD/CAMシステムは,クラウンブリッジ専用に設計されているため,義歯の設計に無理が生じていた.2015年度末に新しいスキャナーおよびCADを導入され,それを用いることにした.しかし年度末であったため,計画が遅れてしまった.
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次年度使用額の使用計画 |
新たに導入されたスキャナーおよびCADを用いて設計および作製方法の研究を引き続き行い,さらにCAD/CAM デンチャーの物性についても研究を行っていく.
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