本研究の目的:本研究課題は、CAD/CAM を応用した部分床義歯作製方法を開発することである。(以後、CAD/CAMデンチャーと呼称する) 研究期間内に以下の点について検討をおこなった。1、CAD/CAM デンチャーの設計および作製方法について検討する。2、CAD/CAM デンチャーの機械的性質について検討する。 平成27年度の成果:平成27年度は,CAD/CAM デンチャーの設計について検討を行った。複数の部品に分けることでCAD/CAMデンチャーを設計することができた。 平成28年度の成果:平成28年度は、CAD/CAM デンチャーの設計がおおむね決定し、それらについて作製を試みた。さまざまな材料を用いたことでミリング時に材料ごとにそれぞれのミリング条件が必要であることがわかり、それらをもとに削り出しを行った。これらにより、CAD/CAMデンチャーが完成し、「1、CAD/CAM デンチャーの設計および作製方法について検討する。」をおおむね達成できた。「2、CAD/CAM デンチャーの機械的性質について検討を行う。」については、今後研究を継続していく予定である。 本研究開発による成果の公表:日本デジタル歯科学会や日本補綴歯科学会での発表を行った。平成28年度一般社団法人日本デジタル歯科学会第7回学術大会の最優秀ポスター賞および平成29年度一般社団法人日本デジタル歯科学会第8回学術大会のシンポジウム2『CAD/CAMパーシャルデンチャーの現状と展望』でシンポジストを勤めることができた。今後、論文を投稿予定である。
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