ジルコニウムに14%のニオブを含有したジルコニウム-ニオブ合金は、高温酸化処理を施す事で材料表面が白色を呈する事により、審美的要求の高い領域での口腔機能再建における生体材料として有用な候補であると期待されている。 引張試験では、最大応力については高温酸化処理を施した合金では平均1000MPaに上昇した。その一方で、破断伸びに関しては極端に減少した。ラット口蓋粘膜由来の線維芽細胞を用いたin vitro試験の結果、ジルコニウム-ニオブ合金の高温酸化処理によって生じた酸化膜表面において、細胞接着および細胞増殖、遺伝子発現の点において、生体材料として必要な生体親和性を有する事が示唆された。
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