研究課題/領域番号 |
15K20476
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
加藤 寛子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70749994)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 口腔粘膜上皮 / 低酸素 / HIF-1α |
研究実績の概要 |
口腔粘膜上皮細胞は口腔内・外で臨床応用されている組織幹細胞である。組織幹細胞は低酸素ニッチで維持されており、低酸素誘導性因子-1α(HIF-1α)の適度な発現が幹細胞機能維持に関与していることが知られている。低酸素環境は、口腔粘膜上皮培養細胞で細胞増殖を促進し、老化を防止するが、口腔粘膜上皮細胞の低酸素応答がHIF-1αを介した反応かをHIF-1α活性化剤のDimethyloxaloylglycine (DMOG)とRNA干渉により解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
様々な臓器において組織幹細胞は低酸素ニッチで維持されており、低酸素誘導性因子-1α(HIF-1α)の適度な発現が幹細胞機能維持に関与していることが知られている。口腔粘膜上皮細胞は低酸素下で未分化な表現型を示すため、HIF-1α発現と細胞の分化度に着目して検索をすすめてきた。 細胞を0.5%、2%、5%の酸素濃度下でHIF-1αをRNA干渉した細胞、通常酸素濃度(20%)下でDMOG添加によってHIF-1αを発現させた細胞を、増殖培地(Epilife 0.06 mM カルシウム添加)と分化培地(Epilife 1.2 mM カルシウム添加)それぞれで培養し、細胞の表現型についてウエスタンブロットで検索を行った。増殖培地と分化培地ともにHIF-1αを過剰発現させた群では未分化マーカーの一つであるα6 integrin の発現が亢進し、低酸素下でRNA干渉した群ではその発現が低下した。
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今後の研究の推進方策 |
2次元培養で得られた細胞の未分化性とHIF-1α発現レベルを維持したDMOG濃度と低酸素濃度の条件と期間を参考に、培養口腔粘膜上皮の3次元培養を行い、SCIDマウスに移植する。移植前の培養粘膜と移植後の組織を固定、H-E染色し、上皮の厚みと複数の培養粘膜間のばらつきについて組織形態計測を行い、20%酸素濃度で作成した培養粘膜と比較する。
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