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2015 年度 実施状況報告書

バイオメカニクスを応用した歯根膜誘導型歯槽骨造成法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15K20484
研究機関鹿児島大学

研究代表者

竹内 尚士  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (60630762)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード歯根膜 / エムドゲイン / 根分岐部病変
研究実績の概要

重度慢性歯周炎の罹患により生ずる貫通型の根分岐部病変に対する治療法は、切除療法が主であり、再生療法は適用外のことが多い。そこで本研究では3度の根分岐部病変に対して、歯根を近遠心的に入れ替え再植を行い、歯根膜による骨再生誘導を期待する実験を行った。(前年度の追加実験)
12ヵ月齢のビーグル犬1頭を使用し、下顎左右第三(P3)、第四前臼歯(P4)の分岐部に3度の根分岐部病変(幅7mm 深さ6mm)(4欠損/頭)を外科的に作製した。
実験群として① 歯根分割、② 近遠心根入れ替え再植法、③ 歯根分割+エムドゲイン(EMD)、④ 近遠心根入れ替え再植法+EMDの4群を設定し、P3、4に対して無作為に処置を行った。1週毎にレントゲンを撮影し放射線学的評価を、9週後にトルイジンブルー染色により欠損部の治癒像について組織学的評価を行った。
分岐部骨欠損部の骨再生については、入れ替え再植(実験群②、④)で骨再生量が多い傾向が見られた。また再植時にEMDを併用したが、アンキローシスや歯根吸収を防止することはできなかった。しかし、歯根膜のない歯根が接している近遠心側の既存骨で骨吸収が認められないことから、一定の効果はあったものと考えられる。
また入れ替え再植を行う際に、歯根間距離を小さくすることで、分岐部の骨再生量が増加する傾向も認められた。さらに術直後における歯肉の裂開も防止できるという利点もあることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前年度の実験の追加実験をしたため。

今後の研究の推進方策

本研究の実験予定はすでにできており、すみやかに研究を開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度は追加実験で、次年度に本研究を行うため。

次年度使用額の使用計画

エムドゲインなどの再生療法に用いる薬剤に使用する予定。

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公開日: 2017-01-06  

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