歯牙矯正を利用した骨造成法の確立の為に、歯牙を効果的に移動させる方法であるクローズドコルチコトミー(歯槽骨皮質骨切除術)の検証を行った。結果、14週間で約5mmの移動を行うことができ、一定の効果を確認することができた。しかし、ワイヤーの変形により傾斜移動しないように、ワイヤー径を太くしたり、イヌが飼育ケージを噛まないように網を張ったりする工夫が必要である。また固定用の歯牙がアンカレッジロスを起こしたため、固定源にインプラントアンカーの併用も検討すべきであった。歯牙矯正を利用した骨造成法の本実験では、以上の点を考慮し実験を行う予定である。
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