本研究では,骨への早期定着と長期維持を目指したジルコニアインプラントの開発として,分子プレカーサー法による炭酸含有アパタイト(CA)薄膜コーティングについて検討した.イットリア安定型正方晶部分安定化ジルコニア(Y-TZP)にCA薄膜コーティングした.スクラッチ試験の結果,CA薄膜は高い接着強度を示した.また,温度と時間を変化させた4条件でCA薄膜を形成させると,結晶性などの性状に影響されることがわかった.さらに,Y-TZPにナノ秒パルスレーザを照射し微細な凹凸を付与したインプラントをラット大腿骨に埋入した.レーザ照射Y-TZPは,高い骨-インプラント接触率を獲得した.
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