研究成果の概要 |
全身麻酔薬のラット脳内ATPaseに対する作用を測定する系の開発と、作用の検討を行った。 水系溶媒中でATPase反応に対する揮発性麻酔薬の作用を定量的に解析するため、VOCセンサーを使用して麻酔薬濃度を簡便に測定する系を確立し、臨床応用可能であることを示した。また、沸点の低い揮発性麻酔薬のATPase活性に対する作用を、低温槽にて測定した。Desflurane、 sevoflurane、isofluraneは37℃と同様に4℃でもNa,K-ATPase活性を阻害し、isofluraneで最大であった。また、局所麻酔薬により可逆的に抑制されるCa- 及びMg- ATPase活性の存在が示された。
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