従来の研究計画通り、口腔白板症よりマイクロアレイに用いるのに十分な品質も確保できた。正常口腔粘膜上皮と口腔白板症、そして口腔癌標本からそれぞれ抽出したmicroRNAをサンプルとし、マイクロアレイを行った。その結果正常口腔粘膜上皮と白板症で比較すると発現が2倍以上のmicroRNAが4個検出できた。さらに、口腔白板症と口腔癌とで比較すると発現が2倍以上のmicroRNAが244個検出できた。また、正常口腔粘膜上皮と白板症で比較すると発現が1/2以下に低下していたmicroRNAが157個検出できた。さらに、口腔白板症と口腔癌とで比較すると発現が1/2以下に低下していたmicroRNAが5個検出できた。今後の研究計画として、今回抽出したmicroRNAをターゲットとし発癌にかかわるメカニズムの解析を進めていきたい。
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