消化器がん領域では治療前の栄養状態が、生命予後や術後合併症に相関することが一般的に知られている。そのために周術期の栄養療法が重要視されている。しかしながら口腔癌に関する報告は非常に少ない。また口腔癌は手術後に高頻度に創部感染(SSI)を認める。我々は、術前栄養学的指標が、口腔癌の再建術術後のSSIの発生や生命予後と関連するのか検討した結果、血清Albと、PLR(Platelet-lymphocyte ratio)は、口腔がん術後のSSI発症リスクおよび生命予後の指標として有用であるという知見を得た。
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