オトガイ神経を結紮した慢性絞扼損傷モデルラットと、切断した神経切断モデルラットを作成し、三叉神経節におけるIba1陽性胞の動態について免疫組織学的方法を用いて観察した。両モデルにおいて神経損傷後にIba1陽性細胞の増加が認められた。また、サテライト細胞のマーカーであるSK3抗体と単球系細胞のマーカーであるED1 を用いてIba1 抗体との2重染色を行ったところ、Iba1 陽性細胞はSK3細胞と共発現せず、一方、Iba1 陽性細胞はED1と共発現し、両モデルにおいて神経損傷後には発現が増加し、特に切断後2週間で顕著に増加した。
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