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2015 年度 実施状況報告書

局所的炭酸ガス投与による口腔癌転移抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K20521
研究機関神戸大学

研究代表者

長谷川 巧実  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50546497)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード口腔癌 / 炭酸ガス / 転移
研究実績の概要

近年、局所的炭酸ガス投与装置を開発し、血管拡張作用とBohr効果により、局所の酸素供給を増やし、細胞内のミドコンドリア量が増加することを発見した。さらに、この現象を癌細胞に応用し、in vivoにおいて扁平上皮癌に局所的炭酸ガス投与を行い、ミトコンドリア量増加によるミトコンドリア経路のアポトーシスの活性化によって、癌の増殖抑制とリンパ節転移の抑制がおこることを発見した。しかし、このリンパ節転移の抑制が、原発巣縮小によるものか、癌転移能の抑制によるものかは不明であった。本研究の目的は、この局所的炭酸ガス投与による口腔扁平上皮癌のリンパ節転移の抑制効果に対する新たな知見を得ることである。
in vitroでの検討で、ヒト口腔扁平上皮癌(HSC-3)を継代培養し、20%酸素下および1%酸素下で培養し,低酸素関連因子とEMT関連因子の発現を検討した.
またin vivoの検討で、同細胞をNude-Mouse皮下背部に移植し,7日後より週2回(20分/回)経皮的炭酸ガス投与を行い28日後に腫瘍組織を採取し,同様にReal-time PCR, Western-blot法,免疫染色法を用いて検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

in vitroでの研究結果に加え、in vivoでの研究結果において、転移抑制効果が示されつつあり、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

引き続き、研究計画書に沿って、研究を推進していきたい。
特に、現在、示されつつあるデータの解析完了と他の転移関連マーカーについての検討をすすめていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 経皮的炭酸ガス投与による口腔癌上皮間葉移行の抑制効果2015

    • 著者名/発表者名
      岩田英治,長谷川巧実,武田大介,明石昌也,南川 勉,古森孝英
    • 学会等名
      第60回日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2015-10-16 – 2015-10-18

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公開日: 2017-01-06  

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