申請時点で保有した市販品を含むTMEM16E抗体は,絶対的な陰性対照のTMEM16Eノックアウトマウスでも非特異反応が強く、各種アプリケーションにおけるTMEM16Eの特異的検出を断定することが困難であった。本研究ではTMEM16Eを高い信頼度で検出できる抗体の開発を目指し、リンパ節近傍にTMEM16E発現ベクターを導入して抗原を発現させてラットを免疫する方法を実施した。その結果、抗原免疫動物リンパ節より採取したリンパ球をラット骨髄腫由来細胞と融合した抗原反応抗体産生ハイブリドーマを多数ストックし、各種抗体アプリケーションにおいて高感度検出能力を示すモノクローナル抗体産生クローンが得られた。
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