1.腺様嚢胞癌細胞株を用いてリンパ節転移細胞株の樹立に成功した。この転移細胞株と原発巣細胞株についてマイクロアレイ解析を行い比較検討をおこなった。転移細胞株においてNNMTが二千倍もの上昇を認めた。腺様嚢胞癌においても転移にNNMTが関与する可能性が示唆された。2.患者群、健常群の全血より血清を分離、総 RNA を抽出しDNA Micro Array にて網羅的解析を行った。口腔癌患者の血清において miR-183 の発現が有意に亢進していた。また頸部リンパ節転移群の血清においてもmiR-183 が亢進していたことから、miR-183は口腔扁平上皮癌転移の指標となる可能性が考えられた。
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