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2018 年度 実績報告書

唾液中のリン脂質活性化療法を用いた新しい睡眠時無呼吸症候群の薬物治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K20545
研究機関長崎大学

研究代表者

河井 真理  長崎大学, 病院(歯学系), 助教 (30728572)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード唾液 / 表面張力 / リン脂質 / 上気道開通性
研究実績の概要

上気道開通性には、唾液中および上気道粘膜の表面張力が大きな役割を果たしている。これまでに、閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)では、唾液中の表面活性物質(サーファクタント)の中でフォスファチジルコリン(PC)の濃度上昇が上気道粘膜の表面張力を低下させ、呼吸をしやすくさせていることがわかった。口腔・咽頭粘膜の内因性サーファクタントの生理的役割を解析するために、唾液サンプルから表面張力とPC濃度の分析を行った。表面張力はPull-off-forceテクニックを用い測定し、PC等のリン脂質の濃度はLC-MS/MSで測定した。女性の生理周期で、上気道開通性を保つため、女性ホルモンの影響を受け、PCが表面張力を調整している可能性が示唆された。また、OSAの発症リスクが高いとされるダウン症候群では、健常者と比べて唾液表面張力が有意に低く、年齢が高くなると表面張力が増加する傾向にあった。
唾液中のイオン性代謝物を一斉に測定できる技術があることがわかり、解析技術を駆使して、早期薬物治療法の開発を行っている。唾液中のリン脂質を活性化する物質の中で、より検出力が高い物質にターゲットを絞って研究を行った。PCの中の含有量が最も多いジパルミトイルフォスファチジルコリン(DPPC)を活性化する物質を標的物質として検索している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 1.Changes in surface tension of saliva in Down syndrome.2018

    • 著者名/発表者名
      Kawai M, Ito N, Ayuse T
    • 雑誌名

      Eur Rev Med Pharmacol Sci.

      巻: 22(19) ページ: 6469-6474

    • DOI

      10.26355/eurrev_201810_16060

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ダウン症候群患者の唾液中の表面張力の変調にいて2018

    • 著者名/発表者名
      河井真理、伊藤七虹、鮎瀬卓郎、長田豊
    • 学会等名
      日本障害者歯科学会

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公開日: 2024-12-25  

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