より臨床に近いBRONJラットモデルの作製およびポリミキシンBによる治療法の確立を目的に今回研究を行った。まず8週齢Wistar系雄ラットにゾレドロン酸水和物(ZOL)を4週間皮下注射にて投与を行った。さらに4週間上顎大臼歯口蓋側歯肉にA.a(Y-4株)より分離したLPSを局所注射し、歯周炎モデルを作製した。その後、全身麻酔下に上顎の抜歯を行い、4週間後にサンプリングした。パラフィン包埋後、切片をHE染色し観察した。抜歯窩周囲の骨壊死範囲の観察を行った。次にポリミキシンBを抜歯直後に抜歯窩に填入し、骨壊死への影響について観察を行った。ポリミキシンB投与により骨壊死範囲にやや減少傾向を認めた。
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