H29年度では肢芽未分化間葉系細胞で特異的にRac1を欠損させたRac1遺伝子コンディショナルノックアウトマウス(Rac1fl/fl;Prx1Cre)の四肢長菅骨(生後1日齢)の成長板における軟骨細胞の増殖について検討した。組織切片を凍結切片で作製し、EdUにより細胞の増殖を検討した。その結果、EdU陽性細胞は増殖軟骨細胞においてコンディショナルノックアウトマウスで減少している傾向が認められた。以上よりRac1は軟骨細胞の増殖に重用な機能を有することが示唆された。また、これまで行ってきた研究を国際学会にて発表を行い、今後の研究に関する有用な情報を得ることができた。
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