本研究の学術的意義としては、成長期における求心性・遠心性神経回路、中枢神経活動らを関連づけて解析することで、運動制御に関与する神経回路の再編成を解明できた。また、形態的に咀嚼の完了時期は大臼歯萌出後とされているが、その前後の中枢神経系発達を解析することで、機能的な咀嚼の完了時期について解明できた。社会的意義としては咀嚼不全の状態が中枢神経活動に与える影響を経時的に解明することで、歯科治療に対する経時的変化を予測可能にし、特に、成長期における影響を調べるため、歯科矯正治療におけるの早期治療の意義を考える上での指標となった。
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