自閉症スペクトラム障害を持つ患者にとって、歯科診療はストレスを感じやすいものです。その負担を軽減させるために「絵カード」を使い、目で見て確認しながら診療を行う方法が普及しています。我々は、その場でカメラ撮影をすることで絵カードを簡単に作成することができ、画像データをいれて持ち運びが簡単にできる「はっするでんたー」というタブレット端末型支援機器を、絵カードの代わりに使用することができないかと考えました。「絵カード」を使用して診療を受けた時と、「はっするでんたー」を使用して診療を受けた時を比べると、大きな違いは認められず、タブレット端末型支援機器は絵カードの代わりとなる可能性が考えられました。
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