研究課題
若手研究(B)
本研究では、実験的歯牙移動時において機械的受容器であるTRPチャネルを介した疼痛メカニズムが存在するかについて検討を行った。歯根膜組織中には歯髄組織と比較しTRPV2をはじめTRPC1やC6などのチャネルが存在し、歯根膜自由神経終末においてTRPV2の発現を認めた。また、TRPV2アンタゴニストを作用させた結果、三叉神経脊髄路核尾側亜核における疼痛発現マーカーの減少を認めた。これらの結果から、歯牙移動時の機械的刺激受容にTRPV2チャネルが関与していることが示唆された。
歯科矯正学