まず、ラットを用いて骨リモデリング速度の定量化を図ってきた。さらに、これを有限要素解析に組み込むことで、本研究の目的を達成する予定としていたが、ラットの歯は非常に小さく、モデルの構築に非常に時間を必要とし、かつ、歯根膜上の任意の点における応力値と、その点の移動量から歯槽骨リモデリング速度を定量化する過程では、その点が無数に存在することや、複数の歯において検証を重ねる必要があったため、骨リモデリング速度の定量化は行えていない。しかし、以前は歯に力が加えられた瞬間の解析のみであったが、現在では数か月といった長期的な歯の移動予測を行えるまでとなった。
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