本研究では、SspB-歯周病原性細菌-ヒト唾液の三者間における相互作用をin vitroにて検証した。その結果、Mfa1線毛を持つ 33277株とSspBペプチドとの結合が、Mfa1線毛を欠くW83株に対して有意に高い値を示した。またP. gingivalisのSspBペプチドへの結合は、唾液中タンパクgp340 存在下で有意に増加した。以上より、P. gingivalisのMfa1線毛-SspB-gp340の三者が一体となってP. gingivalisの付着をサポートしているという示唆を得た。本研究成果は歯周疾患予防を目的としたバイオフィルム新規制御法の確立に貢献すると考えられる。
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