本研究では、アセト酢酸(AA)とb-ヒドロキシ酪酸(HB)のALP活性・石灰化物形成調整の機序の解析とその影響が骨芽細胞特異的な作用なのか調べていくこととした。 AAとHBは骨芽細胞様細胞MC3T3-E1細胞でも初代培養骨芽細胞でも濃度依存的・時間依存的にALP活性と石灰化物形成を上昇・抑制していることがわかった。さらに、軟骨芽細胞様細胞ATDC5細胞と破骨細胞様細胞RAW細胞培養時にAAもしくはHBを培地に添加し、その影響を解析したが、ATDC5細胞とRAW細胞はAAとHBを添加しても有意な変化はみられなかった。このことから、AAとHBは骨芽細胞特異的に作用することがわかった。
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