地域在住高齢者における口腔保健行動における自己効力感に影響を与える因子を検討し、その一つとして挙げられた主観的口腔健康感を簡便に評価できる尺度の開発および信頼性・妥当性の評価を行った。その結果、それぞれの質問項目の負荷量は、「人との会話」(0.735)、「気分の安寧」(0.733)、「外出頻度」(0.683)、「食事の楽しみ」(0.746)であり、累積寄与率は72.4%であった。外的基準妥当性を評価するために用いた口腔関連QOL尺度と有意な相関(r=0.706)を認めた。また、Cronbach のα係数は0.866で高値を示し、再テスト法でも有意な相関(r=0.628)を認めた。
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