研究課題
若手研究(B)
本研究の結果、南極滞在中に口腔の健康状態の自己評価が低下し、歯磨き回数やデンタルフロスの使用、舌清掃、口腔内のセルフチェック習慣などの保健行動が悪化する傾向が認められた。また、遠隔地における歯科医療支援・口腔管理システムの構築に取り組み、口腔内カメラやテレビ会議システムを利用して、大学の各診療科の歯科医師が助言を行い、それに基づいて、南極の医師が適切に対応するシステムが構築された。
予防歯科
南極観測隊員の南極観測基地(昭和基地)滞在中の口腔保健状態や口腔保健行動の変化についても経時的に調査を行い、それに基づいて予防対策を実施し、隊員の口腔保健状態の向上に努めることが重要であることを示すことができた。今後、特殊閉鎖環境遠における口腔健康管理は、へき地や大規模災害時の歯科医療にも対応させることも期待出来る。