日本多施設共同コホート研究京都フィールドの参加者を対象に唾液ストレスマーカーを測定し、口腔内状態、生活習慣および自律神経との関連を検討した。男性では残存歯数の少ないもの、歯周病が進行しているものおよび喫煙者においてストレスマーカの値が有意に高くなっていた。女性においては、他人から口臭を指摘されたことがあるものでストレスマーカーの値が有意に高くなっていた。口腔内状態や生活習慣もストレスの一因となる可能性が示唆された。また、男女ともに唾液採取時間(午前、午後)においてストレスマーカーに有意差を認めたため、唾液採取時間に注意する必要がある。
|