研究課題
若手研究(B)
本研究では歯科心身症の代表的な疾患の1つである口腔異常感症について研究を行った。抗精神病薬であるアリピプラゾールが異常感に有効である報告は少ない。本研究ではアリピプラゾールがドパミン阻害作用を示す一方で、アゴニストとしての内活性作用をあわせ持つ特性によって口腔内の異常感に効果を示すのではないかという知見が得られた。これらの知見は従来の考え方である、異常感に対してノルアドレナリンやGABA受容体に作用する薬剤だけではなく、ドパミンに作用する薬剤も有効であるという新たな知見をもたらす可能性となる。
歯科心身医学