本研究は、医療・介護・福祉の多職種の連携をスムースに行うシステムを構築し、地域在住の要介護高齢者を多職種で支えることを目的としたものである。 初年度は多職種連携ためのツールの作製を行った。最終年度は、初年度に構築したツールを用いて多職種が参加するグループの連携を勧めた。研究期間を通じ、多職種連携のグループを12グループ作成することができた。参加職種は医師、訪問看護師、歯科医師、歯科衛生士、ケアマネージャー、施設職員など多岐にわたった。本ツールの使用により、在宅療養中の患者の生活状況、嚥下状態をリアルタイムで把握することが可能となったことは要介護高齢者を地域で支えるうえで非常に有益であると考える。
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