研究成果の概要 |
口腔の健康の地域格差縮小に寄与するため,歯周疾患検診(歯周病検診)の事業評価ベンチマークの開発を目的として,全国の推定受診者率(捕捉率)を算出するとともに,全国1,741市区町村に質問紙調査を行い,実態を把握・検討した。 平成25年度の全国推定受診者率は3.9%であった。質問紙調査は1,142自治体から回答を得た(回収率:65.6%)。歯科専門職が歯科保健事業を担当する自治体や人口規模・経済基盤の大きい自治体は,検診の新規実施率や推定受診者率が高く,事業評価ベンチマークの候補として抽出された。歯周疾患検診の推進に向けて,これらの事業評価ベンチマークを考慮したアプローチが求められる。
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