愛知県内の高齢者施設入居者を対象として口腔内の検査を行った。一年後に追跡調査を行い、経口摂取可能な者においては死亡者36名(平均年齢88.9±7.8歳)、生存者154名(平均年齢85.1±9.1歳)であった。口腔内の検査項目は残存歯数、臼歯部上下咬合のペア数(POPs:0-8ペア)および補綴物で回復した臼歯部上下咬合のペア数(DPOPs:0-8ペア)である。また、日常生活動作および認知機能を評価した一年後の死亡および生存の2群について、二項ロジスティック回帰分析を行ったところ、生存者において補綴物で回復した臼歯部の咬合のペア数と有意な関連が認められ、1年後の生存に影響を与える可能性が示された。
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