研究課題/領域番号 |
15K20662
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大河原 知嘉子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (80632091)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教育力 / テキストマイニング / アセスメントツールの開発 / 看護師 |
研究実績の概要 |
本申請では、臨床現場で教育的役割を担う看護師には、看護実践力のみならず、教育をする上での能力としての教育力が重要であると考え、看護師の教育力アセスメントツールを開発することを目的して、本年度は以下2点について行った。 1点目は教育力の質問紙の作成である。これまで研究者が行ってきた先行研究では、看護実践経験、臨床現場での指導経験や指導を受けた経験に基づく【経験を意味あるものとして肯定する】【経験を基盤として新たな知識や考え方を蓄積する】【内省の機会を持つ】【信念や価値観を自覚し表現する】【教育への内発的動機づけをし続ける】5つの教育力の特徴を明らかにした。これらの5つの教育力の特徴と教育力に関連する文献を照合した。照合した文献には、看護学や看護学における新人育成、指導者育成などに関する文献だけでなく、他職種の指導者育成や教育学、コーチングやメンタリングに関する文献の内容も加えた。特に教育現場のリーダー育成に関する文献では、5つの教育力の特徴と一致する内容もあった。先行研究と文献はテキストマイニングやデータマイニングなどを用いて分析をした。これらの分析した内容を基に理論的概念枠組みを構築し、文章化し、それらの内容を網羅するようなアセスメントツールの質問項目を作成し、内容の類似性に基づき全質問項目を分類した。 2点目は、今後の調査にむけて、大学附属病院などホームページで教育体制を提示している病院を検索し、調査依頼先をリストアップした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度に計画していた尺度開発の第一段階は計画通りに進展した。しかし、次年度以降の調査協力施設への依頼はやや遅れているが次年度に実施するよう計画を変更する。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度に作成した質問紙を用いて、平成28年度は教育的役割を担う看護師に対してパイロットスタディを行う。パイロットスタディに基づき尺度を再構成し、一次調査を実施する予定である。
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