研究課題/領域番号 |
15K20663
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大山 裕美子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90736349)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 実地指導者 / 臨床教育 |
研究実績の概要 |
近年、超高齢化社会を背景とした疾病構造の変化に伴い医療の高度化・複雑化が進み、安全に治療やケアを受けられるという患者の最低限の権利を保証するだけでも看護基礎教育の域をはるかに超えた知識・技術が求められている。それに加え、看護基礎教育修了者の教育背景や個人特性が多様化し、入職時の新人看護職員間の看護実践能力に差を生じさせていることが指摘されている。看護基礎教育と臨床実践の場で必要とされる看護実践能力の乖離を解消し新人看護職員の看護実践能力の向上を促進し看護の質を保つために、臨床看護教育者を効果的に育成していくことは重要である。 そこで本研究では、特に新人看護職員に対して臨床実践の場で実地指導・評価を行う実地指導者(プリセプター)に焦点を当て、実地指導者の教育指導方法の学習や実際の教育指導場面の問題解決のためのシミュレーションプログラムを開発し、その効果を明らかにすることを目的とする。 平成27・28年度では、医療施設で実地指導を担当した経験のある看護職員を対象に、実地指導者に求められる能力の達成の程度、実地指導を行う上で困難に感じることなどを明らかにするために量的調査を実施し、得られた結果をもとに、実地指導者の教育指導方法の学習のためのシミュレーション教育プログラムの開発につなげていく計画であった。 平成28年度は、実地指導者の教育能力を向上させるためのシミュレーション教育に関するシステマティックレビューを開始しているものの、終了には至っていない。そのため、調査票の作成も未着手となっている。引き続き、文献レビューを行い、調査票の作成を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が産前・産後休暇を取得したため、当初の計画通りに進めることが困難になってしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
量的調査に用いる調査票を作成する予備研究の位置づけで、実地指導者の教育能力・教育方法に関する文献レビューを開始しているものの、調査票の作成には至っていない。引き続き、文献レビューを行い、量的調査に着手する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が産前・産後休暇を取得したため、当初予定していた質問票を用いた量的調査の実施に至らず、人件費・その他の費用の使用に至らなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に実施予定の量的調査の際に人件費・その他の費用を使用していく予定である。
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