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2015 年度 実施状況報告書

患者の活動を妨げない転倒予防看護-転倒リスク行動アセスメントツールの有用性検証-

研究課題

研究課題/領域番号 15K20669
研究機関札幌市立大学

研究代表者

檜山 明子  札幌市立大学, 看護学部, 助教 (70458149)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード転倒リスクアセスメント / 転倒予防 / 医療安全 / 転倒予測
研究実績の概要

平成27年度は、転倒予測のための予測モデルである転倒リスク行動アセスメントツールを作成した。患者の活動性を妨げない転倒予防看護を目指すために、転倒予測は、転倒リスクの高い行動をアセスメントのアセスメントを基盤としたものとした。これまでの研究で得たデータを分析し、転倒の有無を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った。18のアセスメント項目から予測モデルにおいて重みづけをする6変数を選定し、ROC分析を行った。0点から4点を低リスク、5点以上を高リスクとした結果、転倒予測精度は、感度80.0%(95%CI:0.63-0.98)特異度74.8%(95%CI:0.71-0.78)、精度74.9%(95%CI:0.72-0.78)、陽性尤度比3.17(95%CI:2.46-4.08)、陰性尤度比0.27(95%CI:0.12-0.61)であった。この転倒予測モデルのAUCは、.806(95%CI:0.71-0.90)であった。一方、転倒リスク行動アセスメントツールを使用した看護師の転倒リスクアセスメントに関する行動変容について調査した。そのうち47.8%が転倒リスクアセスメントの変化があったと回答した。回答内容を質的に分析したところ、その内容として、「転倒リスクの理解」、「転倒リスクアセスメントの必要性の理解」、「転倒リスクアセスメントに関する意識の高まり」、「アセスメントと予防対策との関係再認識」、「転倒リスクアセスメントの思考支援」、「アセスメント視点の広がり」,「転倒リスクアセスメント視点の具体化」があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査は予定通りに実施でき、分析も年度内に終えることができた。

今後の研究の推進方策

引き続き円滑に進むように実施する。

次年度使用額が生じた理由

概ね予定通りに使用したが,少額(1000円未満)の誤差が生じた。

次年度使用額の使用計画

次年度の調査費用にあてる。

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公開日: 2017-01-06  

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