平成28年度は、当初計画である計画①「転倒予防・視覚情報に基づく臨床判断、実践内容、転倒リスク場面における見落としなど問題点の抽出」および計画②「転倒リスク場面における視覚情報から情報収集可能な要因の抽出」を行った。 計画①については、Cooperの統合的文献レビューの手法を用いて実施した。この成果については、2017年3月に発行される石川看護雑誌に掲載予定である。計画②は当初専門家に転倒事故についてインタビューを実施する予定であったが、限定した施設ではなく日本全体の傾向を知るため、「公益財団法人 日本医療機能評価機構 医療事故情報収集等事業」より転倒・転落に関する事故事例報告およびヒヤリ・ハット事例報告より直近1年間の事例499件を分析した。これに基づき、年度内に計画③の動画作成に着手する予定である。 さらに、計画④の教育プログラムにおける到達目標の抽出については、エキスパートへの調査から行う予定であったが、評価方法の検討から同一層と考えられる新人看護師から抽出する方法に変更することを考えている。
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