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2017 年度 実績報告書

ワーク・ライフ・バランス実現に向けた実証的研究-看護師長の認識と役割に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 15K20678
研究機関順天堂大学

研究代表者

鈴木 小百合  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (70514850)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードワーク・ライフ・バランス / コンピテンシー / 看護師長 / 看護師 / 尺度開発
研究実績の概要

本研究では、看護師のWLB実現に向けた看護師長の認識と役割を明らかにすることを目指し、「コンピテンシー」という概念に着目して研究を進めてきた。
平成27年度は、インタビュー調査から看護師のWLB実現に向けた看護管理者(看護師長、あるいはその役割を担う者)の認識と実践の実態を明らかにした。平成28年度は、インタビュー結果および文献から17コンピテンシーを抽出し、定義と構成要素を検討してコンピテンシーの構成概念を明確にした。さらに、看護師長289名の回答に基づいた分析(項目分析・因子分析)を経て、9因子41項目からなる看護師のWLB実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度を作成した。
平成29年度は、作成した尺度の信頼性・妥当性の検証、尺度の関連要因を明らかにすることを目的として、全国の病院の看護師長を対象に質問紙調査を行った。その結果、1743名の回答に基づいた分析(項目分析・因子分析)を経て、最終的に8因子38項目からなる尺度が構成された(因子名:ビジョンの共有、キャリア支援、個の能力を活かした運営管理、対人関係構築の基盤となる柔軟性、WLB支援制度の理解の推進、看護実践における問題解決行動、休暇取得の透明性・公平性確保、中間管理職としての責任ある行動)。 尺度の内的整合性を表すCronbachのα係数は、尺度全体および因子別で0.7以上を示し、信頼性が高い尺度であることが確認された。また、進学および研修や学会参加など、主体的に学習するといった自己研鑽につながる行動が取れている看護師長は、看護師のWLB実現に向けたコンピテンシーが高いことが示された。
尺度の実用化に向けて、基準関連妥当性や有用性を検証することが今後の課題である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 看護師のワーク・ライフ・バランス実現に向けた看護師長のコンピテンシー評価尺度の作成2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木小百合、村中陽子
    • 雑誌名

      医療看護研究

      巻: 14 ページ: 30-41

    • 査読あり
  • [学会発表] Competency Rating Scale of Head Nurses in Realization of Work-Life Balance Among Nurses2017

    • 著者名/発表者名
      Sayuri Suzuki ,Yoko Muranaka
    • 学会等名
      TNMC&WANS International Nursing Research Conference
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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