• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

学内学習と臨地実習をシームレスにつなぐ学習支援システム構築の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K20680
研究機関順天堂大学

研究代表者

三宮 有里  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (60621729)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードシミュレーション教育 / 看護実習教育 / インストラクショナルデザイン / 実習前準備学習
研究実績の概要

平成27年度は、学内学習と臨地実習との間に存在する学習上の問題・課題の分析、学内学習と臨地実習における教育活動・内容の可変要素の検討を実施した。これらを踏まえ、平成28年度は、インストラクショナルデザイン(Instructional Design、以下IDとする)の理論・モデルを活用し、臨地実習での学習と同じような課題現出・解決プロセスの中で、既習内容を活かして、臨地実習前に臨地実習の準備として身につけておくべき知識や技能を習得することを目指した実習前準備学習を設計した。
まず、ガニェの9教授事象やメリルの第一原理といったID理論を用いて仮教材を作成し、対象者に仮教材を使用してもらい予備調査を実施した。次に、予備調査で明らかになった問題を解決するID理論・モデルとして、池上が開発したゴール達成型デザイン(以下、GOLDメソッドとする)を適用し教材を再設計した。そして、本教材の妥当性を確認するため、ID専門家、内容領域専門家、GOLDメソッドの開発者の専門家レビューを受け、教材の妥当性を三方向から確認した。さらに、学生を対象に一対一評価を実施し、独学教材として成立するか、さらにはわかりやすさ、学びやすさ、学びたさという観点から改善した教材の質を評価した。その評価を踏まえて教材をさらに改善し、10名の学生に対して小集団評価を実施した。これらの成果を基に、平成29年度に計画している本実践での運用とその評価に向けて、学習支援システムの検討に取り組もうとしている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成29年度の本実践での運用と評価に向けて、平成28年度に教材設計・開発した。また、専門家レビューや形成的評価を実施し、本教材の妥当性や質を確認することができたため。

今後の研究の推進方策

平成29年度は本実践での運用ならびに効果分析・評価、システム化に向けた改善案を提示することを計画している。本実践に向けた運用環境を整備して本実践の運用をすること、本実践の評価をするための事前・事後調査を実施することの2点を主に行う。その成果を学会や研究会等で発表し、教育工学の専門家、看護教育学の専門家からスーパーヴィジョンを受け、学習支援システムの構築に向けた改善案やデザイン案を考察する。

次年度使用額が生じた理由

平成29年度の本実践での運用ならびに効果分析・評価では、当初の計画よりもLMSのシステムの運用や効果分析に費用が生じると考え、平成28年度に使用する額を抑えた。

次年度使用額の使用計画

上記の理由の通り、LMSのシステムの運用・保守、本実践の効果分析に必要となる物品等の購入といった予定がある。平成29年度の助成金と合わせて使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 看護臨地実習準備教材の設計と試行 仮想の臨地実習場面によるスキルの習得2016

    • 著者名/発表者名
      三宮有里,中野裕司,鈴木克明,平岡斉士
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2016-09-17 – 2016-09-19

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi