全国の一般もしくは療養病棟(緩和病棟を含む)を対象に経管栄養投与容器および経管栄養投与ラインの衛生管理について質問紙調査を実施した結果、「イリゲーターなどのボトル型の投与容器を使用している」が最も多く、消毒には次亜塩酸ナトリウム液が最も用いられていたが、使用濃度や浸漬時間はさまざまであった。さらに同意の得られた施設を対象とし、経管栄養関連器材および準備・片付けを行う環境の細菌学的調査およびスタッフの手指衛生行動を観察した結果、消毒済の使用前の経管栄養投与ラインや準備・片付けを行う環境において菌の検出があった。また、手指衛生を実施していても手洗い時間や方法が不十分な場合もあった。
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